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2021.01.01

上顎前突(出っ歯)の治療について


上顎前突つまり出っ歯の噛み合わせの治療について解説いたします。

上顎前突とは、下の前歯より上の前歯が大きく前に出ていて、上下の前歯が噛み合っていない噛み合わせのことをいいます。

上顎前突のほとんどのケースは、上の前歯が前方に傾斜し、かつ下顎が小さく後方に位置していることが原因です。

もちろん、上顎が前に出ているケースや下の前歯が内側に入っているために上顎前歯になっているケースもありますが、上記したケースが7割程度を占めています。

治療方法は、上顎の第一小臼歯を抜去して、上の前歯を後方に移動させることによって、前歯が噛み合うように治療をしていきます。

前歯を後方移動させることによって、唇が閉じやすくなり、唇の突出感が改善することで、口元の印象が大きく変わります。

治療例を2ケース紹介いたします。

CASE 1 上顎前突(上下 リンガルブラケット)

上下の前歯に叢生(ガタガタ)があり、上の前歯は前方に傾斜しているため、口元の突出感がありました。上下リンガルブラケット装置(裏側の装置)および矯正用アンカースクリューを用いて、上顎第一小臼歯を抜歯し、叢生の改善と上の前歯の後方移動を行いました。

主訴:ガタガタ

年齢:20代、女性

装置:上下リンガルブラケット(クリッピーL)

治療方針:叢生の改善と、矯正用アンカースクリューを使用した上顎前歯の後方移動

抜歯部位:上顎第一小臼歯

リスクおよび副作用:歯根吸収(歯の根が短くなる症状)
          歯肉退縮(歯茎が下がる症状)
          アンキローシス(歯と骨が癒着し歯が動かない状態)
          歯髄壊死(歯の神経が失活した状態)
          顎関節症状(顎の痛み)

治療期間:約2年

リテーナー:上下リンガルリテーナー、上アップラウンドリテーナー

費用:診断料 38,500 円、装置料 97900 円、調整料 5,500 円/月(24回)、保定料 44,000 円

CASE 2 上顎前突(ハーフリンガル、上リンガルブラケット、下ラビアルブラケット)

上の前歯の前歯が著しく前方に傾斜しているため、口唇閉鎖時に口元の突出感と頤部の緊張を認めました。上リンガルブラケット装置(裏側の装置)、下ラビアルブラケット(表側の装置)および矯正用アンカースクリューを用いて、上顎第一小臼歯を抜歯し、叢生の改善と上の前歯の後方移動を行いました。

主訴:ガタガタ

年齢:20代、女性

装置:上リンガルブラケット(クリッピーL)

   下ラビアルブラケット(クリッピーC)

治療方針:矯正用アンカースクリューを使用した上顎前歯の後方移動

抜歯部位:上顎第一小臼歯

リスクおよび副作用:歯根吸収(歯の根が短くなる症状)
          歯肉退縮(歯茎が下がる症状)
          アンキローシス(歯と骨が癒着し歯が動かない状態)
          歯髄壊死(歯の神経が失活した状態)
          顎関節症状(顎の痛み)

治療期間:約2年

リテーナー:上下リンガルリテーナー、上アップラウンドリテーナー

費用:診断料 38,500 円、装置料 814,000 円、調整料 5,500 円/月(24回)、保定料 44,000 円

いずれのケースも上は、裏側の装置を使用しています。上が裏側の装置のメリットは、笑った時の見た目もありますが、口元が閉じやすく、前歯を下げている治療期間の間も、口元が徐々に下がっていることを実感できることです。表側の装置だと、装置の厚みがあるので、やはり少し閉じずらくなります。

また、裏側の装置は、矯正用アンカースクリューとの相性もいいので、前歯を後に下げる必要がある歯並びには適していると考えています。