子どものマウスピース矯正装置(インビザラインファースト)とは
インビザラインファーストとは、永久歯と乳歯が混在する混合歯列期(第一期)に行うアライナー矯正治療です。これまで、インビザラインは永久歯列が生えそろった第二期治療のみに対応していましたが、インビザラインの技術進歩により第一期治療が可能になりました。
従来の一期治療
従来の一期治療は、叢生(ガタガタ)の治療の場合、固定式の装置であるクワドヘリックスを使用して歯列の拡大を行なったのちに、前歯のみにブラケットを装着して、前歯の配列を行う処置が一般的です。拡大は、取り外しが可能な、拡大床装置を使用することも可能ですが、前歯の配列はやはりブラケットを使用しなければなりません。
インビザラインファーストによる一期治療
一方で、インビザラインファーストでの叢生の治療の場合、アライナーのみを使用することで歯列の拡大と前歯の配列を行うことができます。
インビザラインファーストのメリット
Merit.1
着脱が可能なので、普段通りの歯磨きでお口の中を衛生的に保つことができます。
Merit.2
治療中も好きなものを食べることができ、食べ物に制限がない。
Merit.3
スポーツや楽器の演奏などにも影響がない。
Merit.4
指しゃぶりや前歯を突出する習慣を改善させる助けとなる。
Merit.5
2期治療における、症例の難易度を低下させることができる。
インビザラインファーストの適応症例
- 骨格的な不正がなく、歯列の幅が狭い叢生(ガタガタ)のケース。
- 上下の6歳臼歯が萌出している。
- 永久歯の前歯が少なくとも2本以上、萌出が2/3程度完了している。
- 少なくとも片顎2本の側方の乳歯(CDE) が残存している。
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