開咬
開咬とは、奥歯が咬み合っていても、前歯が垂直的に咬み合わずに開いている状態を言います。口がポカンと開いたような面長な顔立ちであることが多いです。
開咬の原因
Reason.1
骨格が原因の場合
- 下のアゴが後下方に下がっている
- 下顎面が長い
Reason.2
歯列が原因の場合
- 上の前歯が前に傾斜している
- 下の前歯が前に傾斜している
- 上下の前歯の萌出度が低い
Reason.3
環境要因
開咬となる後天的要因
- 指しゃぶりが辞めれない
- 舌を前方に出す癖
- 口呼吸(口をポカンと開けている)
- 頬杖などの癖
- 変形性顎関節症(下顎枝の長さが短くなる病気)
開咬を放置するリスク
- 奥歯に過度に負担がかかる噛み合わせであり、奥歯が虫歯や歯周病になると奥歯を失うリスクが著しく高くなる。
- 発音障害。舌ったらずな喋り方になる。
- 前歯が噛み合っていないため、咀嚼時に顎の関節や筋肉に負担がかかりやすくなるため、顎関節症を併発する可能性が高くなる。
下顎前突の症例
CASE.01
CASE.01
症例解説
前歯で噛めないことを主訴で当院に来院されました。上顎の歯列の幅が狭かったので、クワドヘリックスという装置を使用して、上顎歯列の拡大を行なったのちに、ラビアルブラケットを装着しました。最終的には前歯にかけるゴムを使用して前歯の噛み合わせの改善を行いました。また、術後の咬合の安定のために、治療開始時よりMFT(筋機能療法)を並行して行い舌位の改善を行いました。
主訴 | 前歯で噛めない |
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年齢・性別 | 15歳女性 |
使用装置 | ラビアルブラケット(クリッピーC) |
治療方針 | 上顎歯列の拡大と上下前歯にエラスティックを使用した咬合の確立治療と並行して、MFTを行い舌位の改善を行う。 |
リスク及び副作用 | 矯正治療においては以下のようなリスクや副作用が考えられます 歯根吸収(歯の根が短くなる症状) 歯肉退縮(歯茎が下がる症状) アンキローシス(歯と骨が癒着し歯が動かない状態) 歯髄壊死(歯の神経が失活した状態) 顎関節症状(顎の痛み) |
抜歯部位 | 非抜歯 |
治療期間 | 1年 |
リテーナー | 上下リンガルリテーナー、上アップアラウンドリテーナー |
費用
診断料 | 38,500円 |
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装置料 | 517,000円 |
調整料 | 5,500円/月(12回) |
※すべて税込の料金です。
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