上顎前突(出っ歯)
上顎前突(出っ歯)とは、上の歯列が下の歯列よりも前に出すぎて、上下の前歯が離れて前後的に隙間がある状態のことをいいます。口を閉じた時に、前歯が露出したり、頤部が過度に緊張するため、審美的に問題が生じます。
上顎前突の原因
Reason.1
骨格が原因の場合
- 上のアゴが大きく前に出ている
- 下のアゴが小さく後ろに下がっている
Reason.2
歯列が原因の場合
- 上の前歯が前に傾斜している
- 下の前歯が内側に傾斜している
Reason.3
環境要因
上顎前突となる後天的要因
- 指しゃぶりが辞めれない
- 唇をかむ癖
- 口呼吸(口をポカンと開けている)
- 変形性顎関節症(下顎枝の長さが短くなる病気)
上顎前突を放置するリスク
- 前歯が噛み合っていないため、咀嚼時に顎に負担がかかりやすくなり。顎関節症になりやすいといわれています。
- 転倒した時に上の前歯が折れたりすることで、将来的に上の前歯を失うリスクが大きくなります。
- 前歯が出ていていると、口が閉じにくいため、口呼吸になりやすくなります。
- 口呼吸のために口の中が乾燥し、虫歯や歯周病といったトラブルが発症しますやすくなります。また、空気感染する風邪やインフルエンザに対する抵抗力も弱くなり、感染しやすくなります。
上顎前突の症例
CASE.01


CASE.01
症例解説
前歯の噛み合わせが深い上顎前突のケースで、上顎両側第一小臼歯を抜歯し、ラビアルブラケットを使用して治療を行いました。抜歯したスペースを用いて上顎前歯を後方に下げるとともに下顎前歯で前歯の圧下させることで噛み合わせの改善を行いました。
主訴 | 前歯が出ている |
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年齢・性別 | 16歳男性 |
使用装置 | ラビアルブラケット(クリッピーC) |
治療方針 | 上顎前歯の後方移動と過蓋咬合の改善 |
リスク及び副作用 | 矯正治療においては以下のようなリスクや副作用が考えられます 歯根吸収(歯の根が短くなる症状) 歯肉退縮(歯茎が下がる症状) アンキローシス(歯と骨が癒着し歯が動かない状態) 歯髄壊死(歯の神経が失活した状態) 顎関節症状(顎の痛み) |
抜歯部位 | 上顎第一小臼歯 |
治療期間 | 2年 |
リテーナー | 上下リンガルリテーナー、上アップアラウンドリテーナー |
費用
診断料 | 38,500円 |
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装置料 | 594,000円 |
調整料 | 5,500円/月(24回) |
※すべて税込の料金です。
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