SAGA EKIMAE
ORTHODONTICS
佐賀駅前矯正歯科
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インビザラインファースト(子供のアライナー矯正治療)について

2023.11.23

インビザラインファーストとは

インビザラインファーストとは、日本では2018年よりスタートした新しい子供のアライナー矯正治療で、1期治療において使用する装置になります。通常のインビザラインと同様に透明で目立ちにくく、取り外しができるので、食事がとりやすく、歯磨きもしやすいので、子供にとっても大きなメリットがある装置です。また、子供の歯は、動きやすく、アライナーが歯列に馴染みやすいため、通常のインビザラインの装着時間が最低20時間以上必要であるのに対して、15〜18時間の使用時間でも十分な結果を得ることができます。

インビザラインファーストの開始時期

適切な開始時期はお子さんの生え変わりの状況によって異なりますが、小学2〜3年生ぐらいです。歯列の状態としては、上下の前歯4本の永久歯と第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出し、その間のある側方の乳歯が3本(C,D,E)残存している混合歯列期です。側方の乳歯が抜け始めても、萌出してくる永久歯の大きさを予測して、アライナーを設計できるのですが、アライナーの適合の面からはやはり側方の乳歯が脱落する前が効果的だと考えられます。

インビザラインファーストと通常の1期治療との比較

通常の1期治療は、クワドヘリックスと呼ばれるワイヤーの固定式装置を使用して歯列の拡大を行い、その後に前歯にブラケットを装着することで前歯4本の配列を行います。それに対して、インビザラインファーストの場合は、歯列を拡大しながら、前歯の歯並びを改善できるので、治療期間の短縮が期待できます。

また、専門的にはなりますが、インビザラインは、側方の拡大だけでなく、歯列の前後的な拡大も同時にできるため、乳歯が早期に脱落したことで、欠損部に歯が倒れ込んだ状態の歯列の改善にも効果的です。

インビザラインファーストをしたら、本格矯正治療が必要なくなるの?

インビザラインファーストに適したケースは、前歯に軽度から中等度のガタガタがあり、歯列および骨格の前後的不調和(出っ歯、受け口)がないケースです。このようなケースの場合、1期治療終了後に側方の永久歯や第二大臼歯が正しい位置に萌出してくれば、2期治療が必要ない場合もあります。しかし、永久歯列完成後に、本格矯正治療が必要になるケースの方が多いため、最初から必要と考えていてもらった方がいいと思います。そのように考えて準備していただいていたら、もし1期治療が終了したら、幸運に感じられると思います。

当院の1期治療について

子供の矯正治療は歯並びの時期によって2段階に別れています。まだ乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期という時期に行う矯正治療を【1期治療】と呼び、これが小児矯正治療にあたります。一方、その後、あごの成長がある程度ピークを迎え全て永久歯が生え変わった後に行う全体の矯正治療を【2期治療】と呼びます。歯並びに悩むお子さんの全員が、小学生の1期治療のみで終われば嬉しいのですが、実際は小児矯正のみで歯並びが80点以上に行くケースは1/4程度と考えていただくと良いです。それを考えれば、1期治療は、あえて行わずに2期治療から治療をすることをお勧めする場合もあります。

「子供の矯正治療はできるだけ早くから始めた方が良い」という考え方もあるのですが、当院は子供の矯正治療はできるだけ期間が短い方が良いという考え方です。そのため、早期からスタートせず戦略的待機という事も行います。さらに症例の内容だけでなく、家庭環境・お子さんのキャラクターも見て、ベストな治療に介入する時期を検討します。子供の頃から長期に渡り、治療を行うと、子供のストレスになることと、協力度が年々低下し、虫歯のリスクも増加することも理由の一つです。

case 1

・8歳代 男児
・装置:インビザラインファースト
・治療期間:10ヶ月
・リテーナー:上クリアリテーナー、下フィックスリテーナー
・リスク及び副作用:
 歯根吸、歯肉退縮、アンキローシス、歯髄壊死、顎関節症状

case 2

・8歳代 女性
・装置:クゥワドヘリックス、マルチブラケット装置
・治療期間:13ヶ月
・リテーナー:上フィックスリテーナー, リンガルアーチ
・リスク及び副作用:
 歯根吸、歯肉退縮、アンキローシス、歯髄壊死、顎関節症状

・9歳代 男性
・装置:インビザラインファースト
・治療期間:9ヶ月
・リテーナー:上フィックスリテーナー, リンガルアーチ
・リスク及び副作用:
 歯根吸、歯肉退縮、アンキローシス、歯髄壊死、顎関節症状

※写真の使用は患者様から同意を頂いております。

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザ来院)
施術内容:カスタムメイドで作成された透明なマウスピースタイプの装置を、定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて、歯並びを治す歯列矯正治療です。

費用:検査・診断料¥38,500、基本料金¥704,000〜¥814,000、調整料¥3,300/月、矯正用アンカースクリュー¥22,000/本、保定装置¥44,000(税込)

副作用・リスク:自費診療(保険外診療)となります。症例によりますが、6ヶ月〜3年程度の治療期間が必要です。他の矯正歯科治療と同様に、セルフケアを怠ると、虫歯や歯周病を発症する場合があります。マウスピース交換後は、一時的な鈍痛や咬合痛を発症する場合があります。不正咬合の状態によっては、適応しない場合があります。当院の指示に従わない使用方法では歯が動かない場合があります。動的治療終了後は、保定装置を装着する必要があります。

医薬品医療機器等(薬機法)に関する記載事項:
・歯科用インビザライン矯正装置は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
・マウスピースに使用している材料自体は、日本の薬事承認を取得しています。
・「インビザライン」は米国アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、製品等は全て関連企業のインビザライン・ジャパン社より入手しております。
・日本国内においては、同様の医療機器が薬事承認を得ております。
・「インビザライン」は、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに1100万人を超える患者さんたちが治療を受けています。(2021年12月時点)

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