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ORTHODONTICS
佐賀駅前矯正歯科
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子供の矯正治療(第Ⅰ期治療)が必要になるケースについて①

2024.03.21

永久歯が生え変わる過程(6~12歳)で、第Ⅰ期治療が必要となるケースについて症例を交えながら説明して行きます。

まずは、永久歯の生え変わりでのチェックすべき時期と項目は以下通りです。少なくともこの4つのハードルは超える必要があります。

①第一大臼歯萌出期(第一大臼歯が生える時)6歳から7歳

②上下切歯交換期(上下の前歯が生える時)7歳から8歳

③側方歯交換期(犬歯、小臼歯が生える時)8歳から11歳

④第二大臼歯萌出期(第二大臼歯が生える時)12歳以降〜

これらの時期に適切な位置に永久歯が萌出しない場合は、矯正治療が必要となります。

今回は、①第一大臼歯萌出期(6歳から7歳)について、について解説します。

この時期に最も多く起こるトラブルは、上顎第一大臼歯が前方に倒れながら萌出することで、手前の乳歯である第二乳臼歯(E)の後ろに歯冠が食い込んだ状態になる上顎第一大臼歯の萌出方向異常です。

それにより、第二乳臼歯の歯根が吸収を起こし、早期脱落していまいます。さらに、第二乳臼歯が脱落したスペースに第一大臼歯が倒れ込んでくることで、第二小臼歯が萌出するスペースがなくなってしまい、それ以降の噛み合わせが大きく崩れてしまいます。そのため、第二乳臼歯が脱落したら、できるだけ早く第一大臼歯の位置を是正して、乳臼歯の後に続く永久歯のスペースを確保する必要があります。

次回は、②上下切歯交換期(上下の前歯が生える時)7歳から8歳について解説していきます。

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