SAGA EKIMAE
ORTHODONTICS
佐賀駅前矯正歯科
【 お問い合わせ 】TEL.0952-37-3527

口ゴボって矯正歯科治療で治せるの?

2024.10.27

口ゴボ(くちごぼ)とは、口元が前方に突出してみえる状態をいいます。 一般的には、口元を横から見た場合、唇が鼻先とオトガイを結ぶ線(E-Line)の内側にある状態が美しいラインといわれています。

しかし、E-Lineより唇が前方に出ている状態は、「口ゴボ」といわれます。

口ゴボは、ネット用語であり、医学的専門用語では、上顎前突上下顎前突と言います。

口ゴボという言葉は、以前は聞かない言葉だったのですが、最近では、問診票に「口ゴボを治療したい」と記載されている患者さんもいらっしゃるので一般的な言葉となりつつあるのかもれません。

口ゴボの場合、審美的面を気にされて、矯正治療を希望される方がほとんどです。

しかし、機能的な面でも、唇が閉じにくいため、口呼吸になりやすいというデメリットがあります。さらに口呼吸になると、口の中が乾燥して、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。もちろん、噛み合わせにおいても前歯が前に出ていることが多いので、うまく噛み合わないケースも多くあります。

口ゴボ主な原因は大きく以下の3つに分けられ、それぞれで治療方法が異なります。

①上の前歯の位置が原因(上の前歯が前方に突出している)

②上下の前歯の位置が原因(上下の前歯が前方に突出している)

③骨格が原因(下顎が小さく後退している)

※①と③、②と③の複合型もあります。

①の場合は、上の前歯が前に出ていることが原因なので、多くのケースで上の小臼歯を抜歯(抜歯本数2本)し、上の前歯の後方移動を行うことで、上下の前歯の噛み合わせを改善することともに、口元の突出感を改善します。

②の場合は、上下の前歯が突出しているので、上下の小臼歯を抜歯(抜歯本数4本)し、上下の前歯ともに後方移動を行うことで、口元の突出感を改善します。②のケースは、最初から上下の前歯が噛み合っていることが多いので、①のように上の前歯だけ後方移動を行なってしまうと、上下の前歯が噛み合わない受け口の噛み合みあわせとなってしまいます。

③の場合は、下顎が小さく後退しているために、相対的に口元が突出してしまうケースです。比較的軽度であれば、①や②のように上もしくは上下の前歯を後方に下げることで側貌のバランスをとることがでにるのですが、下顎後退が中等度以上の場合は、手術の適応となることもあります。手術では、下顎枝矢状分割術という方法で下顎を前方に出します。それでも下顎の後退感が残る場合は、オトガイ形成術で顎先を前方に出すことで対応します。手術が必要なケースにおいても、下顎の前方移動した時に、上下の歯が噛み合うようにしなければならないので、矯正治療ももちろん必要になります。

今回は、口ゴボについて3つのパターンに分けて治療方法を解説しました。

戻る