矯正治療中に、「今日から上と下にゴムをかけてくださいね」と説明させていただくことがあります。
これは、顎間ゴムといって、とても重要なものです。
装置の種類に限らず矯正治療させるほとんどの方に、治療中のいずれかのタイミングで使用することにことになります。
慣れないうちは、ゴムのつけ外しが難しく、鏡の前でにらめっこすることになるかもしれません。しかし、それは最初だけで、慣れるともう鏡を見なくても感覚で顎間ゴムを使えるようなるはずです。
では、何のためにこの顎間ゴムを使うのでしょうか?
それは、ゴムの伸び縮みする力を利用して、上下の歯を動かし、安定した噛み合わせを作るためです。
そして、それぞれの装置は上下別々で装着されていますので、上下の歯を同時に動かすことができる装置は、この顎間ゴムだけです。
ゴムは、直径4〜10mmのラテックス製で、ゴムの厚さやなどによって力の強さが異なっています。(ラテックスアレルギーのある方は、ラテックスフリーのゴムもありますのでご安心ください。)
しかし、ゴムは口の中では1日で劣化し、伸びてしまい、効果が半減してしまいます。毎日ゴムは交換して、顎間ゴムの効果を最大限に発揮できるようにしてください。
次の来院まで持つように1袋100個入りのものをお渡しいたします。
もちろん、取り外すことができますので、食事の時と歯磨きをするときは外してくださいい。それ以外は使用するようにしてください(歯並びの状況によっては、夜間のみの使用を説明する場合もあります。また日中と夜間でゴムの掛け方を帰る場合もあります。)
外すことができるので、ご自身で管理をしていただかなければなりません。このゴムがしっかり使えるか使えないかで、治療結果や治療期間が大きく左右されてます。
日常のお忙しい中、取り外しが面倒で大変なこともあるかもしれませんが、頑張って使用しましょう。